企業再生で思うこと
企業の再生によく関わりますが、弁護士も含め我々ができることは、
- 原因の調査・・・・・・・・・倒産状態に陥った原因は?
- 財務状況の分析・・・・・・・債務免除で再生可能か? 債務免除額は?
- 再生手法の選択、実行・・・・法的整理、私的整理どの手法が最適か?
- 金融機関、債権者との交渉・・債務免除の交渉、同意
程度です。
会社が倒産状態になる原因はいろいろとありますが、実際に企業が再生するには、経営者、従業員が債務免除によって身軽になった会社を一丸となって支えていかなければなりません。再生後は金融機関の支援も難しく、取引先からも現金取引を要求されるなど、暫くの間は厳しい状況が続きます。信用を取り戻すまでは・・・
特に思うのは経営者の人望によるところが大きいです。経営者に人望がない会社は債務を免除しても優秀な人材も取引先も離れていきます。逆に、経営者の人望が厚く、経営者自ら先頭に立ち会社を支えていくような会社は必ず再生します。従業員も一時的に給与が下がっても経営者に付いてきます。取引先も損害を受けたはずなのに取引を継続し支えてくれます。
そういう再生に関わって、数年後に元気になった会社を見ると、この仕事をやっていて良かったなと感じます。
2012年1月26日